現在表示しているのは、次のバージョン向けのドキュメントです。Kubernetesバージョン: v1.29

Kubernetes v1.29 のドキュメントは積極的にメンテナンスされていません。現在表示されているバージョンはスナップショットです。最新のドキュメントはこちらです: 最新バージョン

コンテナの環境変数の定義

このページでは、Kubernetes Podでコンテナの環境変数を定義する方法を説明します。

始める前に

Kubernetesクラスターが必要、かつそのクラスターと通信するためにkubectlコマンドラインツールが設定されている必要があります。 このチュートリアルは、コントロールプレーンのホストとして動作していない少なくとも2つのノードを持つクラスターで実行することをおすすめします。 まだクラスターがない場合、minikubeを使って作成するか、 以下のいずれかのKubernetesプレイグラウンドも使用できます:

バージョンを確認するには次のコマンドを実行してください: kubectl version.

コンテナの環境変数を定義する

Podを作成するとき、そのPodで実行するコンテナに環境変数を設定することができます。環境変数を設定するには、設定ファイルに env または envFrom フィールドを含めます。

この演習では、1つのコンテナを実行するPodを作成します。Podの設定ファイルには、名前 DEMO_GREETING、値 "Hello from the environment"を持つ環境変数が定義されています。Podの設定マニフェストを以下に示します:

apiVersion: v1
kind: Pod
metadata:
  name: envar-demo
  labels:
    purpose: demonstrate-envars
spec:
  containers:
  - name: envar-demo-container
    image: gcr.io/google-samples/node-hello:1.0
    env:
    - name: DEMO_GREETING
      value: "Hello from the environment"
    - name: DEMO_FAREWELL
      value: "Such a sweet sorrow"
  1. マニフェストに基づいてPodを作成します:

    kubectl apply -f https://k8s.io/examples/pods/inject/envars.yaml
    
  2. 実行中のPodを一覧表示します:

    kubectl get pods -l purpose=demonstrate-envars
    

    出力は以下のようになります:

    NAME            READY     STATUS    RESTARTS   AGE
    envar-demo      1/1       Running   0          9s
    
  3. Podで実行しているコンテナのシェルを取得します:

    kubectl exec -it envar-demo -- /bin/bash
    
  4. シェルでprintenvコマンドを実行すると、環境変数の一覧が表示されます。

    # コンテナ内のシェルで以下のコマンドを実行します
    printenv
    

    出力は以下のようになります:

    NODE_VERSION=4.4.2
    EXAMPLE_SERVICE_PORT_8080_TCP_ADDR=10.3.245.237
    HOSTNAME=envar-demo
    ...
    DEMO_GREETING=Hello from the environment
    DEMO_FAREWELL=Such a sweet sorrow
    
  5. シェルを終了するには、exitと入力します。

設定の中で環境変数を使用する

Podの設定で定義した環境変数は、Podのコンテナに設定したコマンドや引数など、設定の他の場所で使用することができます。以下の設定例では、環境変数GREETINGHONORORIFICNAMEにそれぞれ Warm greetings toThe Most HonorableKubernetesを設定しています。これらの環境変数は、env-print-demoコンテナに渡されるCLI引数で使われます。

apiVersion: v1
kind: Pod
metadata:
  name: print-greeting
spec:
  containers:
  - name: env-print-demo
    image: bash
    env:
    - name: GREETING
      value: "Warm greetings to"
    - name: HONORIFIC
      value: "The Most Honorable"
    - name: NAME
      value: "Kubernetes"
    command: ["echo"]
    args: ["$(GREETING) $(HONORIFIC) $(NAME)"]

作成されると、コンテナ上でecho Warm greetings to The Most Honorable Kubernetesというコマンドが実行されます。

次の項目